朝鮮大学校は、世界に唯一無二の海外同胞大学として、また在日朝鮮人の民族教育の最高学府として、1956年創立以来、祖国の援助と在日同胞の努力、日本と世界の友人たちの声援によって、在日同胞社会を担う人材を数多く輩出し、自らの社会的使命を果たしてきました。
朝鮮半島情勢が緊張緩和と民族和解、自主平和統一へと歴史的転換を遂げるなか、本学の存在は、朝鮮民族共通の財産として、北と南、海外同胞の協力拠点として、また朝鮮と日本の文化交流の架け橋として、これまでにもまして意義あるものと自任しております。
激動する時代の要求に応じて近年、本学では、教育の質向上と環境整備に取り組みながら、北南朝鮮と日本、世界各地の大学との学術、文化、スポーツ交流を積極的に展開し、「オンリー・ワン大学」としての価値を世界に向けて発信しています。
在日同胞社会はもちろん、新しい時代を迎える朝鮮半島と東アジア、世界を舞台として縦横無尽に活躍する人材こそが、異国の地においても民族高等教育過程を修めた本学出身者だという確固たる展望をもって、教育システム、教育内容と方法、教育環境の変革を推進し、海外同胞大学としての位相と役割を高めるためのあらゆる可能性に挑戦します。
朝鮮大学校は、祖国と民族の未来に対する遠大な抱負と美しい理想を掲げ、崇高な精神と豊富な知識を兼備した有能な人材を育成することにより、同胞社会と民族教育100年の大計をしっかりと担います。
朝鮮大学校 学長 韓東成