日本の高等学校出身の入学生は、1年次に朝鮮語基礎、朝鮮語会話といった語学科目および朝鮮の文化や歴史の概説、在日朝鮮人問題などの講義、朝鮮民族の風習に関する基礎知識などを中心とした「朝鮮文化コース」のカリキュラムを学ぶことになります。また、学部の講義では、講師が学生のレベルに合わせて日本語と朝鮮語を適切に使い分けてくれるので安心して受講できます。

母国語の迅速な上達のために
新入生に対しては講義の他に、自習時間や生活場面を利用しての母国語習得のサポート体制が確立されています。
ここでは同級生や上級生から数名の学生サポーターが付き、約半年の間に日常会話など生活用語を中心に会話能力の基礎を育成していきます。
学生サポーターは学業だけでなく生活面での良き相談相手にもなるので、様々な不安や悩みも解消されるでしょう。
さらに学内で働く教職員のほとんどが在日同胞で、使用言語は全て朝鮮語なので、まるで「国内留学」のような環境を作り出していることも朝鮮語習得を助けています。
7月には「朝鮮語実技発表会」が全校行事として催され、また秋にはハングル能力検定試験を受験するなど、学習の成果を実感することになります。

進路と資格
本学の卒業生は様々な分野へ進出し活躍しています。多くは同胞企業や民族学校に就職していますが、近年は大学院進学者、バイリンガルを生かした企業への就職者が増えています。
また、弁護士、司法書士、会計士、保育士、介護福祉士、社会福祉士といった資格を取得し社会のニーズにこたえた進路を選択する卒業生や、プロスポーツ選手として活躍する卒業生も注目を集めています。
本学では学生ひとりひとりに対し、人生の目的と希望を探り、高いモチベーションを身につけることを勧めており、その過程で学生が成長を実感し、卒業後の人生をより有意義に送れるように積極的なキャリア教育を行っています。